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zoom RSS コンピュータアーキテクチャ 定量的アプローチ 第4版

<<   作成日時 : 2008/02/23 22:45   >>

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 翔泳社からヘネパタ本第四版の日本語訳が出版されました。即注文で買いです。付録CD-ROMの内容も日本語化されています。これについてはボランティアの翻訳者募集があったそうで、それぞれの章の専門分野に強い方が担当されていておもしろい試みだと思います。
 内容はまだちゃんと読んでませんが、日本語で読めるのはうれしいですね。

 ヘネパタ本の役割についてちょっと考えてみました。この本が出る以前、RISCアーキがまだ主流になってない頃は色々な計算機が存在していました。それらは命令セットを拡充する方向で、ユーザとのセマンティックギャップをマシン側から歩み寄ろうというものでした。CISC系の持つバリエーションが多いアドレッシングモードや、別の例ではLISPマシンなどの専用言語マシンが出現しました。これらの計算機を比較、評価するにはベンチマークテストもまだ未熟で(Dhrystone,Whetstone程度か)アーキテクチャから特徴を述べるくらいだったと思います。しかしRISCアーキが一般的になると、パイプライン構造、単一のアドレッシングモード等、構造を単純化する方向になりました。x86系でも内部実行はRISCライクです。ユーザとのセマンティックギャップはコンパイラが埋めることになり、基本的な計算機の構造だけを比較できるようになったわけです。そこにこのヘネパタ本が定量的アプローチという客観的な手法でコンピュータアーキテクチャを解説してくれたのです。
 今後は半導体技術の限界で単一プロセッサの性能向上が鈍化しており、各メーカーともコア数を増やす方向で性能向上の一部をソフトウェアに任せようとしています。そうなるとハードウェアも色々なバリエーションが出てきてアーキテクチャの解説は各論になってしまい、単純な比較は難しくなるでしょう。ただ現在はベンチマークテストが発達してきており、動作する計算機システム同士の性能比較は容易でしょう。この予想に対してヘネパタ本がどのように変わっていくのか楽しみでもあります。
 まだ読んでないのに先の話をしてしまった。ともあれこの本は強くお勧めします。

コンピュータアーキテクチャ 定量的アプローチ 第4版 (IT Architects’Archive CLASSIC MODER)コンピュータアーキテクチャ 定量的アプローチ 第4版 (IT Architects’Archive CLASSIC MODER)
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