計算機屋の仕事
プロセッサや計算機本体の設計に関わるハード屋さんはどのように仕事を分担しているのか。私が理解している範囲で整理してみます。なおここには営業さんや企画などは含まれません。
・半導体
最新の半導体トレンドに従い、スタンダードセルのライブラリなどを提供します。ここで集積度などハードウェアの限界が規定されます。出荷するLSIのテストも行います。
・論理設計
論理回路を実装します。素子や配線のディレイなどを調整し、回路が最高速で動作するように半導体屋さんと調整します。どちらかといえば労働集約的、体力勝負な所があります。
・論理検証
論理回路の動作が正しいか、シミュレータなどを用いて検証し、論理設計部隊にフィードバックします。論理回路の複雑さの増大に合わせ、シミュレーションの規模も大きくなっていきます。
・プリント板
LSIを載せるプリント基板の配線を職人芸的な技で行います。
・デバッグ
できあがった装置が正常に動くように調査と設計変更を行います。論理検証と論理設計の部隊が担当することが多いようです。
・品質保証
LSIや計算機本体を安定した品質で出荷できるよう、テストを行います。
非常におおざっぱですがこんな所でしょうか。昔はそんなにはっきりと担当が別れていたわけではなく同じ課でなんでもやっており、設計の大規模化に伴い仕事の分担が細分化されていきました。私は主に論理検証とデバッグをやっていました。
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