過去の足枷

64ビットRISC Alpha AXPアーキテクチャ概要64ビットRISC Alpha AXPアーキテクチャ概要
高沢 嘉光

共立出版 1993-08
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過去の命令セットアーキテクチャが現在のインプリメントに影響を与える場合がある。
MIPSやSPARCといった単純なパイプラインを前提に遅延分岐命令があるRISCでは、次の世代では遅延分岐をすること自体に意味がなくなってしまった。しかし一度命令セットを決めてしまったら互換性を維持するために変更はできないので、マイクロアーキテクチャで吸収するしかない。
Alpha AXPアーキテクチャではVAX/VMSという過去の遺産があった。このため完全に無視することはできず、VAX互換命令やVAX形式の浮動小数点が実装されている。ゼロレジスタがR0ではなくR31なのも移植性を考慮したためだろう。
Itanium(IA-64)はPentium3相当のIA-32実行環境を用意している。プロセッサをまるごと載せているようなものだ。これも当時は無視できなかったのだが、現在はIA-32とIA-64の棲み分けができつつあり、IA-32の実行環境の必要性は無くなっている。
過去の互換性を保つことは判断が難しい。次々と拡張することで要求に対応してきたx86(x86-64)が実は一番成功しているのではないだろうか。

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