竹下世界塔の計算機よもやま話

アクセスカウンタ

zoom RSS CVSによる設計データの管理

<<   作成日時 : 2009/03/31 02:38   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 設計データは絶対に壊してはならない大切な資産であり、日々蓄積され、最終的な製品となる。このデータの管理をCVSで版数管理することにした。当時はSubversionやGitなどの選択肢はなかったのだ。
 まずはツール類をよく作成しているメンバーでperlやawk,cのソースをCVSで管理してみる。トライアルである。このメンバーでCVS運用について検討した。CVS自体はRCSという実績のある版数管理システムを使用するので信頼性については問題ない。
 設計で使用するワークステーションはすべてネットブートで起動し、ファイルシステムはまったく同じように見える。このため分散版数管理については考えなくてよい。
 ハードウェアの設計データはverilogで記述される。設計者には余計なことを考えなくて済むようにadd と commit だけをチームリーダーに使用してもらうことにする。ファイルの削除やリネームはCVS管理者に依頼して行うようにする。CVS管理者だけがリポジトリを直接操作する権限を持つようにした。
 大規模なハードウェア設計ではモジュール単位でチームが分かれるし、チームリーダーだけがcommitするのでコンフリクトは起こらない。ツール作成者でのトライアルでは同じcshスクリプトを編集してコンフリクトを起こしたことがあったのでこの辺は考慮した。
 月に一度の割合で全モジュールをビルドする。これらは空のディレクトリにすべてのモジュールをcheckoutして行う。エラーがあれば担当のチームに差し戻す。ビルドが成功したら20090331V01のように分かりやすいタグを付け、公開する。このようにリリースされたデータは全体で整合性のとれた設計データとなる。
 シミュレーション担当や物理設計担当は公開されたディレクトリから必要なファイルをコピーし、自分で好きなように修正して使用する。シミュレーションや物理設計のためにブランチを派生させることも考えたが、原本は一元管理し、修正はそれぞれの所で自由に行えるようにとあえてやらなかった。
 このようにして毎月ビルドを繰り返してはタグを付け、テープにバックアップする。三世代より古いものは順次ディスク上から削除していく。
 CVSの概念は必要なところだけを利用した感じだ。また、設計者には誤操作をさせない運用にしたおかげでデータ紛失の事故も発生しなかった。

当時参考にした書籍。
バージョン管理システム(CVS)の導入と活用バージョン管理システム(CVS)の導入と活用
鯉江 英隆

ソフトバンククリエイティブ 2000-12
売り上げランキング : 416752

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文




CVSによる設計データの管理 竹下世界塔の計算機よもやま話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる