竹下世界塔の計算機よもやま話

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zoom RSS 設計の暗黒面について

<<   作成日時 : 2009/04/03 01:50   >>

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 設計者が自分の設計に自信を持って取り組むからこそ技術的に良いものができる。しかし、思いつきだけでこだわる前に定量的な見積りが必要だ。
 例として2コア内蔵のマイクロプロセッサを挙げる。コア間の割り込み要求を内部で直結して処理する。これは外部バスに出ないためコア間では高速化できる。しかしデメリットもある。専用の回路が追加となり、その検証を行わなくてはならない。内部の割り込みと外部の割り込みの二種類に手間が増える。
 また、効果の程もわからない。営業的に1CPUモデルが中心の販売となれば効果はありそうだが、そもそも絶対性能が高くない。例えば128CPUといった性能が発揮できる構成にした場合には、隣同士のコアでの割り込み要求よりも外部CPUからの割り込みが主になるので、効果は薄いだろう。
 技術的に困難でチャレンジング、斬新な設計といったものは魅力的だが、ときに設計者を取り込んでしまい全体を見えなくしてしまう。設計の手間、検証の手間、潜在的なバグの増加に関してメリットがあるかどうかを設計者は皆に説得できるように準備するか、誰かに調査を依頼すべきだ。
 思えばPentium4がAthlonのデュアルコアに対抗して2つのCPUを同一FSB上にくっつけただけの製品を出したとき、あれはいんちきだと思ったのだが営業的には正しかった。ほとんど再設計をすることなくデュアルコアという実績を作り出したのだ。これをやると決まったときインテルの設計者はどう思っただろうか。

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