よせあつめLSI
あるLSIの設計を引き継いだ。名前をLSI-Dとしよう。これはタイマ程度しかついていないおまけのような機能しかなかった。だが。LSI-BやLSI-Cが障害を出すたびに、リメイクすべき回路をLSI-Dに格納していたのだ。なんの回路かさっぱりわからん箇所もあったがそういうことだったのか。幸いLSI-Aは出来が良かったのでパッチ回路は入らなかったが、これらのLSIはすべてテクノロジが同じだったのでパッチも入れやすかったのだろう。LSI-Dはそのしわ寄せを一手に引き受けることになってしまった。ただし利点はあって、LSI-BやLSI-Cに障害が出ても、ある時期にLSI-D1個だけをリメイクすれば済むのだ。しかしね、障害が1個ぐらいだったらまだしも何個も出てくればなんのことやらわかりませんよ。LSI-Cが原因でもLSI-Dで管理している回路図を見ないとわからないし。たぶんリーダーは1回ぐらいで済むと思ったのだろうが、こちらは大変な目に遭いました。あ、だから引き継ぎされたのか…
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