本:配線盤からC言語まで

 昨年末にそそのかされて購入した本。比較的浅い位置に積んであったので読みました。

配線盤からC言語まで
配線盤からC言語まで齋藤 鐵男

丸善プラネット 2011-12
売り上げランキング : 1402089


Amazonで詳しく見る
by G-Tools



 日本にコンピュータが導入された初期にプログラマとして関わった筆者の思い出話と、バグに関する考え方、C言語のプログラムサンプル。四章に分かれている。

I. 遥かな日の記憶
II. 第2自然言語
III. プログラムを楽しむ
IV. フリーソフト

 このうちとても興味があったのはI.で、配線盤とはどういったものだろうと期待してたのだが残念、図や写真がない。よく読めば書いてはあるのだが、博物館級の計算機を見たことがない人には想像するのも難しいと思う。私もさかのぼってせいぜいTSS環境環境ですよ。若いから。

そこで写真などWebから探してみました。
・IBM609
IBM609 Calculator 全体
IBM609 配線盤

・IBM7090 このあたりはWebにもたくさん情報がある
IBM7090 Wikipedia[jp]

・System/360 これはたくさん情報がある
IBM System/360 Wikipedia[en]

 IBM609 Calculatorを調べたら月間リース料が$1100。日本円に換算すると、当時は固定相場制で1ドル=360円だったから約40万円ということになる。さらに当時の物価、よくわからないが換算すると200万円ぐらいかな?なるほど配線盤、昔のアナログシンセ。説明を読むと10進12桁のメモリが32ワード分で、整数しか使えないプログラム電卓みたい。パンチカード専門の職員がいて入力データ用パンチカードを打ってもらい、配線盤をセットしてカードを入れると結果のカードがパンチされて出てくるといった仕組みの様。
 「やっちまった」系の話も面白い。今なら rm -rf / をやって顔面蒼白になるあたり等。私もMS-DOSでFORMAT[enter]とやっちまったことが。
 III.では当時最先端のマシンを扱ってて舞い上がってる様子に言及してあり、自分も思い当たる節があるのでちと恥ずかしくなりました。
 昭和30~40年代でのデバッグの知見が現在でもそのまま有効。計算機の能力は上がっても人間の集中力や理解力は変わらず、現在は計算機の処理能力の一部を人間のサポートに充てる(IDEなど)という感じでしょうか。

追記:パッチボードの話が出ている記事を教えてもらいました thanks @ksmakoto
『情報処理』Vol.24 No.3[pdf]

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック