RAS(信頼性,可用性,保守性) サーバ機が一般のパソコンと大きく違うのは信頼性の高さを売りのひとつとしている所だろう。分かりやすい例では、PCサーバ機は見かけは普通のパソコンと同じでもエラー訂正機能を持ったECCメモリを採用している。信頼性向上のためのしくみはまとめてRAS(Reliability、Availability、Serviceability)と呼ばれてい… トラックバック:0 コメント:0 2011年06月28日 続きを読むread more
大規模ハード設計の開発環境 有史以前、ハード設計は紙図面とテンプレートだった。今の事業部長の署名の入った青焼きの図面を倉庫の図面保管用ロッカーから発掘したので間違いない。 この頃はTTLがメインで、CPUもTTLの組み合わせで作られていた。詳しくは「超マシン誕生」【AA】を読んでみるとよろしかろう。 1980年代にもなると独自の集積回路を組み込むようになった… トラックバック:0 コメント:0 2011年05月24日 続きを読むread more
設計環境、ハードウェア記述言語 学生の頃はMIL記号のテンプレートを使って方眼紙に手書きだった。これを元にプリント基板にTTLを並べて工作していた。雑誌に投稿すると、回路図専門のトレースする人がいてうまく整形してくれていた。設計言語といえばトラ技の通販サービスで買ったPALASMで、JEDECファイルを入れたフロッピーディスクを持って、部品屋だった頃のT-ZONEに… トラックバック:0 コメント:0 2011年01月03日 続きを読むread more
よせあつめLSI あるLSIの設計を引き継いだ。名前をLSI-Dとしよう。これはタイマ程度しかついていないおまけのような機能しかなかった。だが。LSI-BやLSI-Cが障害を出すたびに、リメイクすべき回路をLSI-Dに格納していたのだ。なんの回路かさっぱりわからん箇所もあったがそういうことだったのか。幸いLSI-Aは出来が良かったのでパッチ回路は入らな… トラックバック:0 コメント:0 2010年07月11日 続きを読むread more
工場試験での怖い話 聞いた話です。実際には見ていません。でも怖かった。 工場では装置の出荷試験をするために、わざと故障モードを通知するような試験の仕方をします。その中で恐ろしかったのは、より線をほぐしたものでプリント基板上のCPUの裏側の端子をこするという。 うわーっやめてーっ と思いましたね。なんて乱暴な。しかし通常の動作テストなどをしていると思いも… トラックバック:0 コメント:0 2009年10月14日 続きを読むread more
3τ事件(コミュニケーション不足) 設計が進み、新たに演算器が組み込まれることになった。演算結果を比較するテストプログラムも用意されていた。 全体をビルドしてシミュレーションを開始する。予定クロックより早く終わってしまった。あれ?めずらしい。普通なら新しくいじった所で暴走なりなんなりして停止条件に合わない止まり方をすることが多いのに。 原因は今回組み込んだ演算回路の… トラックバック:0 コメント:0 2009年09月19日 続きを読むread more
最初のEDAツール体験 新人の頃。論理設計はほぼ終わっていて、ちょうどLSIのレイアウト設計がメインとなっていた時期。配置配線を行うEDAツールを使って作業していた。この時使用していたワークステーションはSun4/2、SunOS4.1.x、メモリ256MB、スワップは500MB確保し、1GBのSCSI-HDDを外付けで4台つなげるようカーネルを再構築していた。… トラックバック:0 コメント:0 2006年05月21日 続きを読むread more
計算機屋の仕事 プロセッサや計算機本体の設計に関わるハード屋さんはどのように仕事を分担しているのか。私が理解している範囲で整理してみます。なおここには営業さんや企画などは含まれません。 ・半導体 最新の半導体トレンドに従い、スタンダードセルのライブラリなどを提供します。ここで集積度などハードウェアの限界が規定されます。出荷するLSIのテストも行い… トラックバック:0 コメント:0 2006年05月14日 続きを読むread more